【文字の話 11】Garamond(ガラモン/ギャラモン)
ガラモン氏の字じゃない!?
16世紀フランスの活字鋳造業者クロード・ガラモン が製造した活字が有名になり、各地の活字鋳造所で "Garamond" と名づけられた活字が製作されていた。
ガラモンの死後、彼のスタイルを真似てジャン・ジャノンが作った活字を、19世紀前半にフランス国立印刷局が間違って「ガラモンの活字」として復刻・製造したのが混乱のはじまり。
後に、Adobe Garamond が作られたが、こちらは本物のガラモンの文字を基にしている。
ガラモン系とジャノン系に分かれる。
世界中の金属・写植・電子活字をあわせると、その数は軽く1000種類を越える「ガラモン」があるとされている。
文字の特徴
伝統的なセリフ体「オールド・セリフ・フェイス」の代表格。
セリフの特徴は、縦線と横線の太さの違いがない、あるいは僅かな差しかない。
「Q」のテールが円に触れて下に長く流れる。
「g」が上下に2階建てになっている。
「W」が上4つのターミナル(Vが2つ重なっているような感じ)がある。
アップルで有名なガラモン
Apple Garamond は、1984年の初代 Macの発売とともにメインフォントとして約18年間の長きに渡って採用され続けた。
ほかのガラモンより横幅が細く、ギュッと詰まった文字間になっている。
調べてみて感想
懐かしいAppleロゴが出てきて、文字をギュッとつまらすデザイン流行ったな〜と思い出しました。
書体はガラモンだったのですね。
私は、間違えられたジャノン系のやや尖った「a」が好きだなと思いました。
斜体バリーションまでのせなかったのですが、斜体の小文字が、なかなか癖のある雰囲気で好きです。
参考
- 欧文書体2/小林章(著)/美術出版社
- Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%A2%E3%83%B3)
- トブiPhone(http://applembp.blogspot.com/2007/08/apple.html)
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