- 埼玉近代美術館
- 2017年2月11日(土)〜3月26日(日)
- 開館時間:10:00〜17:30
- 観覧料:一般1000円、大高生800円
埼玉近代美術館より |
カッサンドル (1901-1968) は、ウクライナに生まれ、フランスで活躍した20世紀を代表するグラフィックデザイナーです。キュビスムやバウハウスから影響を受け、1920年代に制作した幾何学的でダイナミックなポスターは、時代の先駆的な表現として、グラフィックデザイン界に「革命」とも言うべき大きなインパクトをもたらしました。カッサンドルのポスターに共通する壮観な構図とスピード感は、機械と大量消費の時代をまさに体現していたのです。1930年代に入ると、画家バルテュスとの出会いから絵画制作に熱中する一方、アメリカでファッション雑誌『ハーパーズ・バザー』の表紙を手がけるなど、芸術家として活動の舞台をさらに広げていきました。
この展覧会では、2018年に没後50年を迎えるカッサンドルの仕事を、ファッションブランド「BA-TSU」の創業者兼デザイナーである故・松本瑠樹氏が築いたコレクションを通してご紹介します。松本氏のカッサンドル・コレクションは、保存状態の良好なポスターの代表作、およびカッサンドル直筆の貴重なポスター原画を含むものとして、世界的に高く評価されています。国内ではおよそ20年ぶりの回顧展となる本展で、カッサンドルが到達した至高のポスターデザインをご堪能いただければ幸いです。(埼玉近代美術館サイトより引用)
カッサンドルに対して今までそれほど注目してきたわけではなく、今回改めて注目できました。
感想はとても良かったです!
近代美術のカテゴリーに入るので、イラストレーションは若干古くさく感じるかもしれません。
ですが、注目すべきはタイポグラフィの面白さです。
色々なフォントを組み合わせた高度なデザインを見る事ができます。
デザインの基本で「フォントは多くて2種類くらいにしましょう」という教えている人もいるくらいフォントの扱いは難しいです。
カッサンドルの文字に対しての意識の高さを示している一つに、自らいくつかの書体をデザインしていると言う点です。
代表はペニョー体という書体と言うそうです。
イブ・サン・ローランのロゴをデザインしたのも彼とのこと。
最近、イブ・サン・ローランの人生を描いた映画を見たばかりで、彼と同じ時代のパリを生きたグラフィックデザイナーがカッサンドルだったのだと少々感慨深い気持ちになりました。