たまたま カフェ柿の庭のお客様でもある中国人の友人もその場にいました。
そうしたら、「あれ!520?愛してるという意味!」と言うのです。
中国語の「我愛你(愛してる)」と「520」の発音が似ているから、暗号・語呂合わせ的に使うようです。
面白いなぁと思い、調べてみたら、520につづく521も同じ意味になるようですね。
5月20日と21日は中国では特別な恋人の日のようです。
好きな子に告白したり、婚姻届もその日に出すカップルも多いとか。
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日本でも「いい夫婦の日」として11月22日がありますね。
その日に花を買っていく男性もいたなぁ、入籍する人もいたなぁと、花屋時代の思い出です。
ついでに花屋時代の思い出をもうひとつ。
中国上海に出張してバレンタンデーの手伝いに行った時に、
100本ではなく99本のバラの花束が売れてました。
「9」が永遠の意味という事で縁起の良い数字らしいです。
当時知らなかった私は「100じゃないの?不思議〜」と思っていました。
花の本数にこだわるのは日本人でも同じで、
本数の提案は、お客様へ決断を促す一つのテクニックです。
ラッキーセブンで7本にしましょうとか、
末広がりで8本にしましょうとか、
良い意味の数字を提案すると納得してもらえました。
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デザインでは、数字そのものよりも図形の角数が提案する時の重要な核部分になったりします。
そこで三角形、四角形、五角形など各図形にどんなイメージや意味があるか調べてみました。
三角形
- ・三角形にまつわるヨーロッパの迷言
- 「梯子の下を通るのはよくない」という迷言があり、どうやら三角形が関係しているようです。
梯子を壁にかけると壁ー地面ー梯子で三角形ができます。
これがキリスト教の三位一体 (=神と子と聖霊が一体であることとする教え)の象徴である三角形とつながって、バランスを崩してしまうから、三角形の中をくぐることは 縁起が悪いとされているそうです。 - ・三角形の和の鱗文様
- 魚や爬虫類の鱗に似ていることから鱗文様と呼ばれています。
能や歌舞伎では、「蛇=女性の嫉妬・執念」を象徴する文様として使われています。
四角形
- ・四角形の和の市松文様
- 上下左右、どこまでも途切れることなくつながっていく文様のため、子孫繁栄、お家継続、事業拡大の縁起の良い文様とされます。
2020年のオリンピックエンブレムにも採用されてますね。 -
ひし形
- ・トランプのマークの一つ
- トランプのダイヤの意味は「貨幣」です。
- ・アフリカの染織やペルシャのキリム文様で登場
- ひし形を2つ重ねると目に見えるので「魔除け」だったり、枝を付けて実のようにして「繁栄」など意味はさまざまです。
- ・ひなまつりの菱餅
- 地域によって伝わり方が違い、「大地」「心臓」「長寿」など諸説あります。
五角形
- ・五行思想を表現
- 自然哲学の思想の五行思想では、万物を形成する木・火・土・金・水が五角形の頂点に配置され、それぞれ関係し合い世界に様々な現象を作り出しているとされています。
邪気の入り込む隙間のない完全な形とされ、邪気を祓い幸運を呼び込む形とされています。 - ・合格の五角形
- よく験担ぎで「合格」と語呂合わせされて五角形の鉛筆などの商品が出ています。
- ・アメリカの国防総省の建物ペンタゴン
- とくに強い意味はないようです。もともと建設を計画していた土地が歪な五角形だったという理由だったそうです。
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星形
- ・要塞として使われた星型
- 昔ヨーロッパで作られた要塞の形は、銃で防御する際に、死角を無くすための形状であることで星型だったそうです。
北海道の函館の五稜郭も当時のヨーロッパの要塞を参考にしたようです。 -
- ・三角形2つの星は強い意味のシンボル
- 正三角形2つを逆に重ねた形は、六芒星やダビデの星と呼ばれています。
宗教的に使われることも多いようで、ヒンドゥー教では「調和と抱擁」という意味だそうです。シオニズム、フリーメイソンのシンボルマークとして強い意味合いを持って使われています。 -
六角形
- ・亀甲の六角形
- 亀の甲羅を表しているとして古来より縁起の良い物とされています。
ホテルオークラ東京の旧本館も内装の多くに縁起の良い亀甲文様の六角形が見られました。 - ・頑丈な六角形
- 蜂の巣に見られる六角形を敷き詰めた ハニカム構造は、頑丈な構造として工業的に用いられています。
- ・六角形の和文様「麻の葉」
- 六角形を基本として構成される形が麻の葉に似ていることから、麻の葉と呼ばれています。
江戸時代に、女形として活躍した五代目岩井半四郎が「八百屋お七」役を演じるときに麻の葉文様の振袖を着て、麻の葉文様を大流行させたそうです。
麻が真っ直ぐ伸びるので、子どもに身につけさせることもあるそうです。
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終わりに・・・デザインネタとして数字というより図形を使う機会が多いので調べました。
調べてみると、世界中で色々な意味をもった幾何学図形がありました。
語呂合わせだったり、宗教的な意味だったり、人々の気持ちが入り込んだ長い歴史がありますね。
中には強い意味を持ちすぎていて避けた方が無難な形もあります。
デザイン制作での引き出し・ネタにしたいと思います。
そう言えば以前、自分が作ったロゴにひし形を使ったものがありました。その時は「実」をイメージして繁栄をコンセプトにしたのですが、まさか外国の染織にも同じような意味で存在しているとは思わず、言葉の違う国で気持ちが通じたような嬉しい気持ちになりました。今度、ロゴ依頼者にその話をしてみようと思います。