- 出光美術館
- 2017年9月16日(土)~11月5日(日)
- 10:00~17:00 (入館は16:30まで)
毎週金曜日は19:00まで(入館は18:30まで) - 一般1,000円/高・大生700円
琳派は琳派でも、時代は江戸時代にスポットライトを当てた<江戸琳派>の展示です。
<江戸琳派>という言葉が存在しているのを恥ずかしながら初めて知りました。
2004年の「琳派RIMPA」展を見て以来、デザイン処理の仕方や扱い、画面構成などに大変感銘を受けました。
日本人は、昔からグラフィックデザインの才能があったと思います!
京都の<琳派>の芸術を、江戸の地で再興・発展させたのが<江戸琳派>だそうです。
尾形光琳の作風に傾倒した酒井抱一とその弟子、鈴木基一の作品を多く見る事が出来ます。
夏秋草図屏風(酒井抱一) |
私が以前の展示(2004年「琳派RIMPA」展)で、とても記憶に残っている画が、酒井抱一の夏秋草図屏風でした。
今回もあります!
なんと<江戸琳派>でした。
この作品を見た時、銀の画面の余白と川の扱いにシビれました。
画面の端に少し入れるだけで川として見る事ができ、手前の草花との遠近がつくのです!
遠近法を使わなくとも、平面的な処理で空間を感じる事が出来る、この感覚が日本人のセンスだと思いました。
植物を描写して、そのものらしさを生かす方法がとても参考になります。
琳派だけでなく浮世絵などの日本芸術も見るたびにグラフィックデザインの勉強になるので、見る度にびっくりします。
そして、「こんなデザインをしてみたい!!」と強く思わせます。
もう完全に国宝や芸術鑑賞として見に行ってません。
アイデアや構図の引き出し作りをしに行ってます。
日本画って渋いイメージがあってか、今回の展示も年齢層が高めな方がたくさんいましたが、若い層にもぜひオススメしたいです。
構図の取り方とかインスタグラムにも応用できるのではないかと思います。