東京ステーションギャラリー
2018年5月19日(土)〜 7月1日(日)
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201805_yumeji.html
竹久夢二の絵をちゃんと見たのは初めてかもしれない。
大正ロマンというと必ず思い浮かぶ竹久夢二。
あのタレ目なのっぺりとした独特な顔の女性が私はどうも苦手で、ちょっと敬遠気味でした。
今回の展示は、義両親に超絶オススメされたのと、このチラシが可愛すぎて好みだったので行ってみようと気になりました。
チラシの効果大きい^^ ;
行ってみた感想は、竹久夢二の見方が「よく知らない画家」から「飛んでるデザイナー」に変わりました。
そう、彼はイラストを得意とするデザイナーでした。
装丁など数多く手がけてました。
確かに学生の時に居眠りしながら学んだデザイン史にちらっと顔を出していたっけ。
夢二は女性画が得意たるゆえんが、展示のクライマックスにある自伝小説「出帆」でわかります。
実際の年表と「出帆」の挿絵や話に合わせて展示がされていました。
芸術家の例にもれず、やはり女性関係が飛んでました。
生涯に何人いるの…?というくらい。
女性が好きだし、女性に好かれる人だったのだなとわかります。
おばちゃん2人組が展示の所で「えーこの人が病気の時にもう違う人に恋してる!?」と騒いでいました。
最初の妻「たまき」は夢二が他の人に恋をして年表には途中から登場しなくなっていたけど、夢二が亡くなった療養所で、「夢二がお世話になったから」と3ヶ月お礼奉公で働いたらしいです。
なんかちょっと最後、感動しました。
女性からしたら浮気っぽくてとんでもない男だけど、とんでもなさ含めて彼が好きだったのだなと。
こんな私生活ぐちゃぐちゃしてても竹久夢二がした仕事量はとても多くて、そのメンタルの強さとか創作意欲はすごいなと思いました。
女性の形の描き方がすごく美しいです。
立って扇子で口元隠す体のポーズのバランスとか、しなやかな手とか。
こんなふうに魅力的に自分を美しく描いてくれたら、夢二に恋しちゃうかもですね(笑)