2016年6月22日水曜日

6月 22, 2016
普段なにげなく使っている文字の歴史を探る

【文字の話6】
幾何学的と思いきや人間臭いフォント
「Gill Sans(ギル・サン)」




究極の可読性を目指した彫刻家エリック・ギル


イギリスの彫刻家のエリック・ギル (Eric Gill) が
1927〜30年にかけて制作したサンセリフ体の欧文書体。

Gill Sans は、ギルがある店のために描いた
堂々とした大文字の看板がベースになったと
言われている。

着想は、かつてエリック・ギルが師事していた
エドワード・ジョンストンの
ロンドン地下鉄のためにつくったJohnstonから得ている。

究極の可読性を持つサンセリフの制作を試み、
見出し・本文ともに適するように作られている。


Futuraと似てる?


Futura(フーツラについてのブログ記事)
よく幾何学的な部分で比較され、
Gill Sans(ギル・サン)の方が「人間臭い」と表現される。


なぜかというと、その造形が
トラヤヌス帝の記念碑Trajanトラジャンについてのブログ記事など
伝統的なローマン体に由来し、
筆記体の部分を残しているからである。


特徴的なのは「a」「g」

Mac OS X や Microsoft Officeなどで配布されている。


代表的な使用例


英ペンギン・ブックスの書籍シリーズの表紙は
Gill Sansが使われている。


ペンギンブックスは、
ヤン・チヒョルトによるデザイン改革(1948年)で
出版社名をボドニ・ウルトラ・ボールド書体から
Gill Sansに変更した。


Penguin By Design: A Cover Story 1935 To 2005
引用:Amazon




参考サイト





※この記事は2016年10月11日/加筆・修正しました

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