【本の感想】
主にデザイン関連の本の感想を書こうと思いますが、技法よりも考え方やデザインの基礎部分を鍛えるための本が多いです。「超・超面白くて眠れなくなる数学」
- 桜井進
- 発行所:PHP
- 2012年9月5日第1刷発行
著者は桜井進さん。
はじめて桜井さんの本を読んだ時の感動を覚えています。
ちなみに本の名前は「雪月花の数学」でした。
黄金比や白銀比などの話があって、
非常にデザインの参考になりました!
さて今回の「面白くて眠れなくなる数学」…
数学の魅力を知る入門編的な本だと思いました。
たて読みの本なので、計算式や数字が読みづらいのがちょっと難点です。
面白かったのは、
「美しく数式を印刷したいと願う心から生まれたソフトウェア」の話。
数学者ドナルド・クヌースが
数式を美しく印刷するために「TeX(テフ)」という組版ソフトを開発しフォントまで作ったというので驚きました。
本には載っていなかったので色々フォント名とか調べました。
クヌースが作ったのは「Computer Modern」というフォントだそうです。
ポーランドのGUST(協会?)がライセンスを持っている
「TeX Gyre(テフジャイル)」という
TeXのためのフリーフォントもありました。
このフォントは、元になったAdobeフォントがあるようで、
わかりやすい表が公開されていましたので拝借します。
TeX Gyre ファミリ名
| ||
TeX Gyre Pagella をWebフォントとして使う人もいるようです。
思いがけず、本の話がフォントの話に飛んでしまいました。
デザインと数学というのは
やはり密接な関係にあるということを
認識させられましたね。
やっぱりな、というか。
数学者にはなれないけれどね、
数字の美しさをわかるデザイナーでありたいと思いました。