場所:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
会期:5月15日(月)〜6月24日(土)
入場:無料
極めて水準の高いポスターやコラージュ作品を長年にわたって数多く制作し、人々に知的な感動を与え続けてきた、ポーランドを代表するグラフィックデザイナー、ロマン・チェシレヴィチ。研ぎ澄まされた感性は、鏡像を駆使したように、全体を左右両側から押し込み、シンメトリーを維持しながら中央部を消失させていく新境地の手法を切り拓き、観る者に揺さぶりをかける力強いイマジネーションを生み出しました。 ロシア構成主義とバウハウスを学び、50年代後半はポーランド・ポスター芸術派として、ヘンリク・トマシェフスキやヤン・レニッツァ等と共に活躍しているチェシレヴィチ。60年代の初期にフランスへ渡り、フォトモンタージュの巨匠、ジョン・ハートフィールド等にインスピレーションを得て、丹念に構成された幻想的な世界観を呈示しました。映像をモンタージュの手法で料理し、フランスのグラフィックデザインやアート領域にも多大な影響を与えています。60年代の後半には、雑誌『エル』や『ヴォーグ』のADとして、大胆で斬新なエディトリアルデザインとフォトモンタージュに情熱を燃やし、ヴィジュアルスキャンダルによる風刺、皮肉、批判を行い、ポピュラーマガジンの概念を変えました。 日本初となる本展では、ポズナン国立美術館の貴重な収蔵作品から、ポスター122点、コラージュ29点、雑誌・その他グラフィック作品38点を厳選し、チェシレヴィチの本質に迫ります。(gggサイトより引用 )
素晴らしいポスターの数々だった。
これが無料で見られるなんて贅沢!
シンメトリー、右上がりのタイポグラフィー、カーネーションと地図が重なったイラストのアイデアも良かったなぁ。
フォトモンタージュって深層心理みたいなものが出そうと思っている。
美術館で見るたびに少しビクッとする気がする。
それと、ギャラリー内で流れていた音楽「第九」が感情を揺さぶるのに非常に効果的でしたよ、ギンザ・グラフィック・ギャラリーさん。