2年前くらいの話、
「デザインができるようになりたいからIllustratorとPhotoshopを習いに学校にいきたい」
という話を以前していた方がいました。
Webを学んでいた時の教室の仲間の一人でした。
私はその時、
「デザインソフトを学ぶよりも黄金比と数列を学んだ方がいい」
というアドバイスをしました。
「そんなものすぐに役に立たない(就職に有利ではない)じゃないか」
とニュアンスの言葉を返されました。
そしてその話は飲み会の席でしたので、すぐに違う話へ流れてしまいました。
そりゃそうかもしれません。
資格や使えるソフトを聞いてくるのが企業です。
デザインソフトを使えれば就職の可能性は確かに広がります。
でも!でも!
ソフトが使えればそれでいいのか!?という話です。
私は大学で数列を使った基礎造形を学び、とても感銘を受けました。
黄金比、フィボナッチ数列、等比数列…これに合わせるだけでなんと簡単に美しいリズムの画面になることか!
当時の私は猛烈に数列にモエを感じていました。(今もだけど)
実際にデザインに迷った時の拠り所であります。
というわけで、デザインのまめ知識として比率や数列を紹介したいと思います。
黄金比
1:1.618。約5:8。
貴金属比の一つ。最も美しい比とされ有名。
パルテノン神殿やピラミッド、整った顔立ちの人とか、美しいものを計ったら黄金比だったというくらい「美しい=黄金比」のイメージが付いてる。
白銀比
1:1.414。
(矩形を基準とした貴金属比の数式では、1:2.414。約5:12。)
日本では古くから美しいとされる比。大和比とも呼ばれる。
法隆寺や菱川師宣の「見返り美人図」など日本の建築や美術にこの比率が見られる。紙のA判・B判の比率にも使われている。
青銅比
1:3.303。
貴金属比の一つ。とくに事例がみつからない。
この数字を見てそういえばと気がついたのが、A4の紙たて29.7cmを9等分すると3.3cmになるので、1:3.3になるということ。なにか使ってみると面白いかもしれない。
等差数列
例えば3, 5, 7, 9, 11, 13...というような二項間の差が一定である順列。(差は2)
放物線にすると緩やかに変化する。
等比数列
例えば 4,12,36,108,… というような隣り合う二項の比が一定である順列。(比は3)
フィボナッチ数列
例えば1,2,3,5,8,13…最初の二項は 0, 1 であり、以後どの項もその直前の2つの項の和となっている順列。この数列は自然界に多く見られ、ヒマワリの種の渦、松かさの模様、巻貝など螺旋を描くものはフィボナッチ数列になっている。隣り合うフォボナッチ数の比は黄金比の近似値になる。
黄金比とフィボナッチ数列の関係を見ると、自然の形の美しさを知る事ができます。
ぞくぞくしますね(*´v`*)ノ ─ァァ!!
比率や数列は、グラフィックデザイン、Webサイト、建築などに使われています。
調べればたくさんまとめているサイトが出てきます。
何よりもこれに合わせるだけで「美しさ」が手に入るということが魅力です!
知らなきゃ損ってもんです。
あの時、これを語りたかった…。
デザインソフトって学ぶより慣れろ的な感じで基本操作わかればよいのではないかと思うのです。
もしIllustratorを使えるようになって、例えば、四角と三角をくっ付けたロゴをつくるとして、くっ付け方がテキトーな方と比率に合わせてくっ付けた方では見え方が全然違います。
「このロゴはこういう意図で〜」という説明に自信もプラスできると思います。
もちろん、いま活躍しているデザイナーさん達の中では常識の話です。
ですよね…?
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