VOCA展2016「現代美術の展望」
上野の森美術館2016年3月12日(土)〜30日(水)
一般・大学生500円/高校生以下無料
10:00〜18:00
会期中無休
40歳以下の若手作家を奨励するVOCA展に行ってきました。
フライヤーの裏に
「VOCA展はもともと"平面"(二次元)の表現の可能性を探るために、あえて"絵画"という呼称を外した試みです」 とありました。
今年で23回を迎えるそうです。
たしかにあえて平面とした意味が展示を見てわかりました。
半立体、写真、映像と様々な表現がありました。
自閉症など障害をもった弟の写真を撮った作品は胸が締め付けられそうになりました。
はじめ、成人男性の裸体にギョッとしましたが。
フツウってなんだろう?って思いました。
目を合わせられない弟がカメラのレンズにはまっすぐ見つめる事ができるそうです。
人によってはこんな写真をアートだなんて!と言いそうです(そもそも、そんな人は美術展には来ないか)
興味があるもの・気になるもの・表現したいものは、そこに愛があるのだと思います。
彼の作品を見て、別に添えられていた長文の作品解説を読み、愛を感じました。
優しい気持ちと
残念な気持ち(弟は小さな頭脳しか持ち合わせていない)と
弟であると言うどうしようもない血のつながり…。
それを自分に置き換えて考えて胸が締め付けられたのです。
写真を撮って存在意義みたいなものも表現してあげたかったのかな。
ズシンと来た作品でした。