何気なく使っているフォントの歴史を探る。
【文字の話2】Futura(フーツラ)
1923年ドイツのバウハウスの非常勤講師だったパウル・レナーによって作られたサンセリフ書体。
書籍によっては「フツーラ」とも読む事も。ラテン語で未来という意味である。
定規とコンパスで設計されたように見えるが微細な視覚補正がされている。
「フーツラはナチスを連想させる」という日本だけの都市伝説がある。
このことを書体デザイナーの小林章さんが日本で広まった誤解を知り、その誤解を解くべく、出先で見つけたFuturaを紹介するブログ"ここにもフーツラ"を運営するようになったという。
ルイ・ヴィトンやフォルクスワーゲンのロゴに使われている。
私も一番大好きな書体で、一番最初に覚えたフォントがフーツラだった。
フーツラが使われたデザインだけを集めた"Futura(I love type)"という本まで出版されている。
mac OS Xには標準搭載されているが、WinのPCではないため「Century Gothic」をすすめる人もいる。
■【文字の話1】TRAJAN(トラジャン)